現在、4000万円程の資産を運用している。私がこれだけの資産を得たのもほぼアクティブな資産運用によるところが大きい。なんせ4年前には貯金は40万円ほどしかなかったのだ。これだけ資産が増えてくると,割と低リスクな金利を得るような運用方法でも,それなりに生活が豊になるだけのお金を得ることができる。
年率3%で貸し出すことができれば,それだけで120万円近く何もせずとも手に入る。
何もせずとも手に入るなら,セミリタイヤしなくてもいいではないか,労働と両立できるではないかと言う話かと思うと,実はそうではない。
運用でそれなりの資産が手に入るということは,運用の意味合いが,資産が数百万円の頃と比べて全く異なってくる。
年率3%より5%を追い求めることの重要性がはるかに高いのだ。
400万円の3%は12万円で5%は20万円,その差は8万円しかない。
4000万円のその差は,80万円である。
割合の問題ではなく,8万円と80万円の差72万円が現実のものとして生活に関わってくる。
ということは,その金利を求めるために情報収集したり資産をチェックすることの重要性が増してくる。
年収と比較すると重要性が分かりやすい。例えば年収が400万円だとして,資産400万円。頑張って5%で運用して20万円を得られるサラリーマンだとする。20万円は400万円の20分の1なので,1日の労働時間を通勤時間含めて10時間とすると、その20分の1、1日あたり30分の時間をかけてリサーチしても労働をアウトパフォームできることになる。
これが、資産4000万円を5%で運用して200万円を得ると考えると,年収400万円に対する割合はその半分になり,1日の労働時間を通勤時間含めて10時間とすると、半分の1日あたり5時間を運用のためのリサーチに使っても労働をアウトパフォームすることになる。
資産が増えれば増えるほど,その時間的な価値は増加していく,それに対して合理的な行動をとると,どんどん時間を資産運用のリサーチに費やすことになる。
資産が増えれば増えるほど時間がなくなっていくのである。私はこれを『資産と時間のジレンマ』と呼ぶ。
これは,ここ数ヶ月で発見したパラドクスなので,解決策はまだ解明されていないが,明確に分かりやすいのは,労働時間を減らすことである。労働時間と運用資産を比較するのでジレンマが生じるのであり,労働時間そのものをなくせばジレンマが生じなくなる。
不安定な相場の世界である。運用益200万円程度は労働の安定性と比較すると,好条件な労働契約を捨てるのはまだ合理的ではない。今後,資産が2倍程度になり,運用益を400万円程狙えるようになった頃は真剣に,時間の使い方と向き合わなければならない。
最後に,この記事を書いてて感じたが運用的時間価値が大きいにも関わらず,その不安定性からリタイヤも合理的ではない4000万円くらいが最も辛い時期かもしれない。
2030年にセミリタイヤするブログではあるが,数年以内にリッチリタイヤできるように今を乗り越えたい。
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